〜曳山まにあ・おじゃがの独り言〜 その12
曳山


みなさん、曳山って言葉の由来ば考えた事のあらすやろうか?
曳くけんが『曳』ちゅうとは想像できるばってんが『山』?
確かに大きかばってんが山ちゅうほど大きゅうはなかです。

ずっと昔ん話ばってんが山にゃ神さんのおるって信じられとりました。
ケモノや木の実など山から感謝して貰って来よったとです。
やがて人工の簡単な山ば作ってソコに神さんば呼んでかい歓迎会ばするごてなったとです。
ばってんが人工の山、神さんの迷わしたらいかんけんが目印ば立てたとです。

例えば鳥居、コイは神さんの乗り物の鳥の止まり木になっとるとです。
そいで目印ばってんが鉾とか傘ば立てよったとばってんが、
だんだん大きゅうなって山鉾とか山笠ちゅう奴に変化していったとです。
以前は唐津くんちの曳山も山笠って言いよりました。
一番山笠が近かちゅう理由です。

ばってんが山笠はあくまで傘の変化したもの、
更に博多ん山笠と勘違いされるコツの多かったとです。

時の総取締りの言わしたとです。
『ヤマガサて呼び名はガサガサして唐津んモンにゃ耳障りでイカン!!!』
そん時にヤマ、ヤマガサ、ヒキヤマ等バラバラに呼ばれよったとの文字で表すときは
『曳山』、実際の発音は『ヤマ』と統一されたとです。

今でも時々山笠て聞きます。みなさん、意識して『曳山』としましょう。

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