〜曳山まにあ・おじゃがの独り言〜 その22
『曳山のはなし』を斬る! A一閑張りの語源

曳山の事ば少々知っとる人に曳山は何で出来とるとやろうか?っち訊いたら
和紙ば張り合わせて出来とる、て言わすやろ。
もっと詳しい人に訊いたら『一閑張り』で出来とる、て言わすて思ちょります。
更に踏み込んで一閑張りちゃ何ね?て訊いても答えは出らんて思います。
そして『曳山のはなし』では次の通り。
>最初に粘土で原型を作る。その上を良質な和紙を蕨煎(蕨を煎じて作ったのり)で張る。
>乾かしては張り乾かしては張りして200枚位張る。2寸乃至3寸位(約6〜9cm)
>希望の厚さになるまで貼る。これを「いっかんばり」という。(以下略
とあるとです。一閑張りの説明はあるけども当時は漠然と一閑張りとだけ。
きっと他の唐津ん者に聞いてもそこまでしか解らんやったとでしょう。
そこでネットで調べたら次の様な内容の出てくるとです。
>一閑張りは、紙を張り合わせて柿渋と漆で加工し、いろいろな器物をつくる技法で、
>明人の飛来一閑(1578-1657)が寛永のころ(1624-44) 京都に来て伝えたものである。
つまり一閑張りの語源は飛来一閑さんの名前からとった工法って事で良かごたるとです。


ネットで検索すると複数の一閑張りの情報が検索されてきますが、工法はどれも同じです。
由来は兎も角、しっかりと細かい処まで工法が伝わっている事に感心してしまいます。



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